明けましておめでとうございます

 遅ればせながら新年明けましておめでとう御座います。太田工兵で御座います。元旦の初夢は何故だか宇宙人にアブダクションされる、というもので御座いました。多分、年末の「たけしの超常現象スペシャル」を見たせいかと思われます。今年も創作で精進していきたいと思っております。よろしく御願いいたします。

 新年初購入の漫画は新井秀樹氏の超大作、ザ・ワールド・イズ・マイン豪華版全5巻です。いつか読もう、いつか観ようと思っていた漫画や映画をこの正月休みに消化することにしました。


某古本チェーンで全5巻が3600円で売っていたので購入。(新品でそろえると7000円くらいになる)正直、このザ・ワールド・イズ・マイン(略してTWIM)、大友克洋AKIRAよりも長く、全5巻をそろえると電話帳3冊分ぐらいの分厚さになり、非常に読むのに時間が掛かる作品です。まとまった休みがないと中々読めないでしょう。名前だけ知っている、という方も多いのでは。かの故・深作欣二監督が映画化を切望したという代物で、庵野秀明宮崎哲弥町山智浩ら第一級の早々たる文化人が絶賛し、あの「くるり」がこの漫画に触発されて自身のアルバムのタイトルに同名のものを拝借したという逸話があります。能書きはこれくらいにして、兎に角2009年の早々を飾るにふさわしい衝撃の漫画。もっと早く読んでおけばよかった、という気もします(連載は1997-2001)が、もともとの単行本(14巻)に大幅加筆修正して発売された写真の豪華本全5巻の発売が2006年の夏という事なので、まだまだ旬の漫画とも言えます。

 内容はというと、あえて申しますまい。但し20世紀の最後にして、最大の問題作・傑作である事は間違いないでしょう。20世紀はヴィクトリア女王崩御に始まり、そしてザ・ワールド・イズ・マインで終わった、と後世の歴史家は記すのではないか。そう思えてきます。兎に角必読の価値あり。


・年末までに買った主な漫画


☆「ギャラクシー銀座」1〜3巻。
長尾謙一郎作。Hさんご推薦有難う御座いました、余りにも面白いので速攻で買って読みました。日本版デヴィッド・リンチでしょうね。「尾瀬ちゃん、中原のおばちゃんですよぉ〜」「ラーメンタ〜イム」「ちゃん竹ぇ〜」「心のともし火、宗教の時間をお送りしました」


☆「おしゃれ手帖」1〜10巻(完結)。
こちらも長尾謙一郎作。ギャラクシー銀座の前作品。第5巻辺りから、長尾謙一郎という天才のリミッターが外れてどこまでも吹っ飛んでいく様が垣間見えて面白い。こういう天才は商業誌とか週刊連載とかいう制約を全部除外して好きなことを書いてくださいと言うと、どこまでも吹き飛んだ凄いものを構築する。恐ろしいくらい面白い。個人的には「糞春」(糞の国の王子)が好きです。

闇金ウシジマ君
最新13巻。なんかプチ青春漫画になっている。たまにはこういうのもいいかも。

ひまわりっ 健一レジェンド
最新9巻。世の中にはニュアンスパーマか、それともウィング関先生か、それともそのどちらでもない人間の3種類しか居ないのではないだろうか。自分はウィング関先生の様な生き方が一番に似合っていると思った。