NHKドラマ『七瀬ふたたび』

 いよいよ今日(9日木曜夜8時)から筒井康隆先生原作の『七瀬ふたたび』が全10回でドラマ放映される。『七瀬ふたたび』は十年位前、フジテレビの「木曜の怪談」というオムニバス系のテレビシリーズの中に既に同名タイトルでドラマ化されているが、木曜の怪談の『七瀬ふたたび』は正直言って激しくつまらなかった気がする。またこれ以外にも、同じNHKで1970年代末期にドラマ化されたりいろいろと映像化されたりはしているが、太田はこれを観たことがないので、面白いのかどうか分からない。

 今回、NHKで10回シリーズを組むということで相当期待して今日、録画した第1話をみた。(何故録画したのかと言うと、裏番組でジュセリーノの予言の番組を見ていたから)正直言って、まぁこんなものかと言う感じ。演出的に特に奇抜なものはないが、NHKだし造りが多少硬い気がするが可もなく不可もなく。冒頭の事故列車から降りるシーンがクライマックスになるのだが、それにしてはやや演出的に静か過ぎるのが気になるかも。2話以降も観ますけどね。なんか火田七瀬役の蓮佛美沙子さんよりも塩谷瞬のほうがキャラが立ってた気がするのは気のせいだろうか。それにしても蓮佛美沙子ってまだ17歳なんですね、凄い。

 
 ちなみに、七瀬シリーズの第一作が『家族八景』で、第二作が『七瀬ふたたび』、第三作が『エディプスの恋人』である。太田の記憶が正しければ、七瀬三部作で未だ映像化されていないのは『エディプスの恋人』のみであるが、20世紀少年を3部作に分けて映画化する力があるのなら、同じく堤幸彦監督あたりに何時かやってほしいものであります。(ちなみに20世紀少年の第一部は映画的に極めて面白くなかったです、蛇足)